別冊ソライロノート

ドラクエ好きな数学教員、現在育児に奮闘中。

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さて、準備万端整いまして、いざ体育館へと入場です。
文系クラスのあたまと理系クラスのしっぽから同時に入るので、
なんと私(および1組の先生)が全学年の先頭に。

「踏まないでね。袴の裾、絶対に踏まないでね!(真後ろの生徒に念押し)」
「あーはいはい、気をつける気をつける(棒読み)」
「あかんよ、うちのクラスが先頭なんやからね!後ろにずだだだっと迷惑が!(必死)」
「えーてセンセ、俺が踏まんでも、センセ自分で踏んで自爆するやろ?(真顔)」
「……縁起でもないこと言わんといてーっ!(ありそうで怖いと自分でも思っている)」

そんなこんんで、無事に入場も終わり、クラス生徒の呼名も終わり。
……いや、さすがに一年の付き合いなので間違えることはほぼないのですが、
緊張のあまり一人すっとばかしたりしたらどうしよう!と。(遠い目)
本当に心臓ばくばくでした。感傷に浸る間もありゃしない。

お辞儀はきれいにそろってたし、答辞もさまになってたし。
乱入騒ぎもなかったし、サプライズ金髪もいなかったし。
(当日の朝、うっかりピアスを見つけて即座に没収はしたけれどもね!)
落ち着いた、しみじみとした、いいお式になりました。
卒業式というのは、学校で行われる式典の中でもっとも重要で、
もっとも格が高く、もっとも思い出に残るものだと思うので。
心無い一部の人間に台無しにされたくなかったんですよねー。
今のうちの生徒は大丈夫だけど、何年か前にはそういう騒ぎもあったらしいです。
成人式の日に暴れる新成人もそうだけど、自分の晴れの日に
自分で泥塗ってなーにが楽しいのかしら。
年がら年中24時間しゃちほこばってろ、とは言わないけれども
その場の空気は読んで行動できる子になって欲しいなぁ。
数学できなくても死にはしないけど、お通夜にミニスカでいったら顰蹙だぞ?と。

その後、教室に戻って最後のLHR。
担任2人が、それぞれ一言しゃべります。
……泣きましたね、ええそりゃあもうぼろぼろと。
夏ぐらいから温めておいた原稿(笑)をしゃべりながら、盛大に泣きました。
イイ感じに大抵の女子も釣られてくれました。
連鎖するんだよねー、こういうのって。(泣かせてゴメンよ)
最後に言いたいことがきちんといえて、良かったです。
それが届く生徒たちで、本当に本当に良かったです。

前任校はここよりもうちょっと大変な学校で、
「死ね」やら「うざい」やら「くそばばあ」やらを平然と日常用語にするところで。
2年前、そこで初めて担任を持ったとき、うまく行かないことばかりで、
伝わらない思いを抱えこんで、正直、なんで教員になんかなったんだろうって。
私にはきっと担任は向いていないんだ、授業だけやらせてくれればいいのにって。
心底、思っていた時期がありました。
不登校の子もたくさんいて、私にはたいした手助けもしてあげられなくて、
ぽつぽつと増えていく空席を歯噛みして眺めながら、
申し訳なくていたたまれなくて、やめたくて仕方がなかった。
自分のクラスの授業が、一番やりにくかった。ほかのクラスの授業は楽しいのに。
そんな自分が、すごく不実な担任に思えて(実際そうなんだけど)、
うっかり私のクラスになってしまった生徒たちに申し訳なくてしかたなかった。
自分のクラスも、その生徒たちも、担任という仕事も、好きだって胸を張って言えなかった。

転勤する日、私に内緒でこっそり黒板いっぱいに寄せ書きを書いてくれたのを見て、
やっとそこでようやく、「意外と愛されてる担任だったのかも」って思えました。
一番手を焼かされた問題児ちゃんが、
「ずっとうざいって思っとったけど、先生が担任でよかった。なんで来年はおらへんの」
ってメールをくれて。
不登校で苦しんでた子のお母さんが、ぼろぼろ泣きながら「ありがとうございました」
ってちっちゃなブーケをプレゼントしてくれて。
どうしてもっと早くに気づかなかったんだろう、
どうしてもっとちゃんと見なかったんだろうって、すごくすごく後悔しました。

今度、担任を持たせてもらうことがあったら。
もう一度、チャンスがもらえるのなら。
今度こそ、自分のクラスを大好きだー!って叫べる担任になりたいと強く願いました。
そして今年、卒業学年の担任をやらせてもうらうことになって。
本当に、本当に幸せな一年間でした。
少々の茶髪やらピアスやらミニスカやらがなんだっていうの。
少々の不登校傾向がどうだっていうの。
見た目がケバかろうが、あんまり授業にいなかろうが、うちの子はみんないい子なのよ。
少々弱気で根性は足りてないけど、素直で可愛い、いい子たちなの。
そう、今は胸を張って言えます。担任バカさ、ああそうさ。(開き直った)
そんな生徒とめぐり合えたことに、心の底から感謝しています。
決して、私が成長したとか、担任スキルが大幅にアップしたとかではなく。
……いや、少々は上がってるとうれしいけれども。
単に、生徒さんたちの質が極上だったから、こんなにいいクラスになったんだと思います。
何よりも、全員がそろって卒業できてよかった。
誰もいなくならなかった。最後の最後まで、3-7は3-7だった。
それが、一番嬉しいです。


また、担任を楽しいと思えるようになった。
また、教員をやっていてよかったと思えるようになった。
それは今このクラスにいるみんなのおかげだから。
だから、ありがとう。本当に、ありがとう。

数学はできなくても別に生きていくのに困らないけど、
「ありがとう」をいっぱい見つけられる人になって欲しい。
いやなこととかつまらないことばかりを見て生きていくより、
ずっとずっと幸せに生きられると思うから。
それが、今年一年間で、私がみんなから学んだこと。

どうかどうか、健やかに。
どうかどうか、幸せに。
卒業しても、離れても、ずっと応援してるからね。


そんなようなことを、話しました。
前任校の卒業式に間に合うように、同じ内容を電報でうちました。
どちらの卒業生にも、私が伝えたかったことはちゃんと届いていると思います。
そう、今なら信じられます。


そんな涙の別れをした、次の日。
後期試験に向けて頑張る生徒たちは、何事もなかったかのように
(きちんと制服を着て)登校し、最後の追い込みに励んでいます。
……うん。まだまだ、終われないよね。
最後まで一緒に頑張るって、約束したもんね。
国公立の前期試験の発表が、今日からぼちぼち始まりました。
後期試験は、3月12日らへんが多いかな。
私にまだしてあげられることが残っているうちは、
全力で共に戦おうと思います。
ドラクエは、もうちょっとだけお預けかな?

どうか、戦い続けるすべての受験生に、サクラ咲く春が来ますように。
がんばれ、全国の受験生!
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